☆07年のドラマ☆07年1月期ドラマ(コメディー)《ストーリー》「ハケンの品格」は現実にはありえないストーリーでありながら、今の会社の現実、問題点をあぶりだしていた。視聴率を取るのもうなずける。「エラい…」もいまだに残る古い慣習のおかしさにメスを入れた。 《キャラクター》主演男優賞:内野聖陽(風林火山) 主演女優賞:篠原涼子(ハケンの品格) 助演男優賞:市川亀治郎(風林火山) 特別賞:貫地谷しほり(風林火山、花より男子) 連ドラではないが、大河ドラマの出演者の重厚な演技にはうなってしまう。話題の貫地谷は朝ドラのヒロインも射止め、今後の飛躍が期待される。 《映像・演出》「篠原涼子がきまじめな顔でかぶりものをしているところ。「華麗なる一族」で主演の木村拓哉が自殺するシーン。 《評》 1)ハケンの品格 2)エラいところへ嫁いでしまった! 3)ヒミツの花園 4)東京タワー 5)華麗なる一族 6)ハゲタカ 7)特命係長只野仁 8)花より男子2 9)今週、妻が浮気をします 10)きらきら研修医 脱落:演歌の女王、わるいやつら 今期は面白いドラマが多く、8位までは甲乙つけがたい。 「風林火山」はあえて順位をつけていないが、もしつけたら1、2位を争うぐらいいいの出来。 5話だけの「グッジョブ」や2話だけの「ちゅらさん4」も面白く、できたら、加えたかった。 07年4月期ドラマ(学校) 《ストーリー》全体的に低調な出来の中、「わたしたちの教科書」はすべての登場人物の表裏を描いた群像劇で、実験的ドラマとして評価できる。「特急田中3号」はストーリーはたいしたことないが、テツ(鉄道マニア)を初めてドラマで取り上げた冒険心が評価できる。個人的に、碓氷峠の立ち入り禁止区域でのロケ(第4話)は、テレビ局の力を感じた。 《キャラクター》主演男優賞:田中聖(特急田中3号) 助演男優賞:塚本高史(特急田中3号)、濱田岳(プロポーズ大作戦) 主演女優賞:麻生久美子(帰ってきた時効警察) 助演女優賞:風吹ジュン(わたしたちの教科書) 貫録賞:時任三郎(花嫁とパパ) そっくりで賞:北村一輝(バンビ~ノ!) 男ばっかりだ。菅野美穂(わたしたちの教科書)は主演というより、狂言回し的ポジションだし。 《映像・演出》「わたしたちの教科書」最終回で、谷村美月が裁判で真相を告白するシーン。 今回は予定調和のドラマが多く、他に思いつかない。 《評》 1)わたしたちの教科書 2)特急田中3号 3)帰ってきた時効警察 4)バンビ~ノ! 5)鬼嫁日記いい湯だな 6)喰いタン2 7)冗談じゃない! 8)花嫁とパパ 9)プロポーズ大作戦 10)生徒諸君! 11)ホテリアー 「プロポーズ大作戦」は途中までは1位候補と思うほど、出来は良かった。ただ終わらせ方に難あり。若い視聴者にもっと現実の厳しさを教えるべきだった。「冗談じゃない」は後半ダレた。「生徒諸君!」は悲惨な話で前半、見ているのが苦痛だった。 07年7月期ドラマ(漫画原作に屈す) 《ストーリー》オリジナルの脚本ではもう駄目なのか?漫画原作は嫌いじゃないけれど、あまりにも偏りすぎでは? 《キャラクター》 主演男優賞:堂本光一(スシ王子) 助演男優賞:生田斗真、水嶋ヒロ(花ざかりの君たちへ) 主演女優賞:綾瀬はるか(ホタルノヒカリ) 助演女優賞:岩佐真悠子(花ざかりの君たちへ) 特別賞:姜暢雄(花ざかりの君たちへ) 演技のうまい下手、よりもキャラの濃さ、ハマり具合で。 《映像・演出》「花ざかり・・・」の姜演じるオスカーの登場場面。限りなく某魔法学校に似ていた。「山おんな・・・」で深田恭子の胸からボタンが飛んだり、「スシ王子」の笑っちゃうほどバカバカしい演出。 《評》 1)花ざかりの君たちへ~イケメン・パラダイス~ 2)山おんな壁おんな 3)パパと娘の7日間 4)牛に願いを 5)山田太郎ものがたり 6)女帝 7)スシ王子! 8)新・マチベン 9)ホタルノヒカリ 10)菊次郎とさき 脱落:ファースト・キス、受験の神様 夏枯れ状態で全体的に低調。ナンセンスなコメディーが受けた印象。「女帝」もギャグとしか思えなかった。 07年10月期ドラマ(学園ものからコメディーまでバラエティー豊か) 《ストーリー》 金八先生とSPはまだ最終回を迎えていないにもかかわらず1、3位にランクイン。(それだけいまひとつのものが多かったと言えなくもないが・・・)金八先生は原点に戻った泣かせるストーリー展開が◎。ドラッグとか自殺、性同一性障害などの前回、前々回よりも良い。生徒たちのキャラクターがはっきりしていて、入り込みやすい。 《キャラクター》 主演男優賞:上川隆也(スワンの馬鹿) 助演男優賞:Gackt(風林火山)谷原章介(モップガール) 主演女優賞:北川景子(モップガール) 助演女優賞:真木よう子(SP) 特別賞:3年B組の生徒たち(3年B組金八先生) 連続ドラマ初主演の北川のフレッシュさは光った。髪を切って果敢にアクションに挑戦した真木よう子も頑張っている。上川隆也は、浮気や昔の恋人やらをごまかそうとして、どんどんドツボにはまっていく情けない男をコミカルに演じきった。 《映像・演出》金八先生で女形を演じた少年。本当に芸人一座の子かと思うほど色気があってびっくり。 反町(ドリーム・・・)の特殊メイクによる2役は最初誰だか分からずいい出来。ただ、ファンタジーとはいえ、つじつまの合わない最終回はいただけない。 《評》 1)3年B組金八先生 2)働きマン 3)SP 4)モップガール 5)ガリレオ 6)暴れん坊ママ 7)スワンの馬鹿 8)医龍2 9)ジョシデカ 10)ドリーム☆アゲイン 11)有閑倶楽部 12)オトコの子育て 脱落:ハタチの恋人、おいしいごはん、歌姫 「働きマン」は原作に共感を持てるので想像通りの出来。期待していなかったのに良かったのが「モップガール」。テレ朝の深夜枠はやはり侮れない。「ガリレオ」は悪くないが、期待が大きすぎたのでこの順位。「医龍」はパート2なのであえて低めに。 「暴れん坊ママ」は子を持つ親として参考になったが、そもそも共働きの家庭で幼稚園に通わせるのはおかしい。「有閑倶楽部」はやはり昔の荒唐無稽なマンガが原作で、それを超えられなかった。「オトコの子育て」というタイトルなのに、子育てしてない。「歌姫」は我慢して見ていたが、タイトルに合わないストーリー、時代背景がきつくて断念。そもそもドラマ化すべき内容ではなかった。「ジョシデカ」は連続殺人の動機が弱すぎる。「ハタチの恋人」は長澤まさみを見るのが嫌だし脚本もダメ。1話でリタイア。 |